103系は長期にわたって大量に製造されたことから登場から20年以上が経過した1980年代後半になるとアコモデーションの見劣り、オイルショック以降の省エネ施策の未対応、スピードアップに対応できないことなどの他乗り心地等様々な面で指摘されるようになる。

103系と同時期に登場した国鉄車両にも同様の問題が指摘されていたが、101系が一部の短距離路線を除いて1990年代初頭には置き換えられていった反面103系は最終増備が1984年製であることから21世紀に入ってもまだ大量に残っていた。少数の初期車のみが継承され、早期に近郊形電車で置換えが可能だったJR東海は別として103系と同時期に製造が続いて本形式と同様に陳腐化が進んでいた113系や115系を大量に抱えるJR東日本やJR西日本では置き換えのペースが遅く、最新型車両との格差が広がっていた。

次へ

戻る

TOP